炭酸水って健康にいいの?悪いの?期待できる炭酸水効果とお茶との相性


自宅で手軽に、しかもコスパ良く炭酸水が作れる「ソーダ―メーカー」が人気です。炭酸水の使い方はさまざまで、ジュースやフルーツで割って飲んでも、お酒で割って飲んでも爽快な飲み心地が楽しめます。そんな人気の炭酸水ですが、体にはどんな影響があるのでしょうか。ちょっと気になる炭酸水の体への効果と、お茶を使ったおすすめの飲み方を紹介します。

「天然炭酸水」と「人工炭酸水」は何が違う?

炭酸水とは、炭酸ガス(二酸化炭素ガス)が溶け込んだ水のこと。英語で「soda」「soda water」と表記します。日本でもソーダ水と呼ぶことがあり、お馴染みの存在です。ただし、炭酸水と言っても大きく2つの種類があり、「天然炭酸水」と「人工炭酸水」に分けられます。

「天然炭酸水」とは?

天然炭酸水は、自然に湧き出した水の中で、炭酸ガスを含んだものを指します。地殻変動や火山活動など、複雑な自然の作用によって地下水に炭酸ガスが溶け込むことで生成されます。ミネラルが豊富に含まれていて、硬水であっても口当たりがまろやかなのが特徴。ヨーロッパでは古くから親しまれていて、レストランで水をオーダーすると炭酸入りのミネラルウォーターが提供されるほどです。南フランスのヴェルジェ―ズを水源にする「ペリエ」や北イタリアのサンペレグリノ・テルメで採水される「サンペレグリノ」などが有名です。もちろん日本にもあり、福島県奥会津金山、大分県由布、熊本県阿蘇などが産地として知られています。硬水が基本のヨーロッパ産とは違い、軟水で微炭酸なため、非常に飲みやすく重宝されています。

「人工炭酸水」とは?

一方、人工炭酸水は水に圧力をかけて炭酸ガスを溶け込ませて製造するものです。原料となる水はろ過されたものや純水が多く、ミネラルを含む天然炭酸水とは違ったクセのない飲み口が特徴。また、炭酸の強さを調節できるため「強炭酸」や「微炭酸」といったさまざまな商品を作れる点で優れています。天然炭酸水と比較してコストパフォーマンスが高く、ソーダメーカーを使えばご家庭でも手軽に作ることができます。

炭酸水がもたらす体への影響

炭酸水が持つ爽快な飲み心地は、心身ともにリフレッシュしたい時に最適です。のど越しがよく、いろんな食事にも合うのが魅力と言えるでしょう。また、炭酸水の刺激による血行促進効果も期待できます。疲労を招く老廃物の排出を助けるとも言われていて、疲れた体にも効果が見込まれます。他にも、食事の前に飲んでおくと胃が膨れて満腹感を得やすくなるため、ダイエットにも有効です。食事を控えたい時にも活用していただけます。炭酸が胃腸を刺激して、便秘にも効くとされているので、さまざまな形で健康に役立つ飲み物と言ってよいでしょう。

飲む量にはやや注意が必要

健康面で役立つ炭酸水ですが、飲み過ぎが腹痛を招くケースもあるので、摂取する量には注意してください。また、満腹感が得られるためダイエットに有効な一方で、少量を食事中に飲むと胃が刺激を受けて食欲が促進されて、逆効果になる場合があることには、気を付けておいた方が良いでしょう。

農林水産省が推奨する「ティーソーダ」はいかがですか

近年、日本茶の新しい楽しみ方として、緑茶を炭酸水で割る「ティーソーダ」が注目されています。レストランやバー、カフェのメニューにもラインアップされているので、ご存じの方も多いかもしれません。作り方は簡単で、いつもよりやや濃いめに淹れた緑茶を、好みの分量の炭酸水で割って楽しみます。大きめの氷を入れて、冷たくして飲むのがおすすめ。日本茶の消費を促進している農林水産省も紹介している新しい楽しみ方です。健康効果も期待できる新感覚の風味をぜひ味わってみてください。