丈夫な美しい歯で健康な毎日を!いつまでも白い歯でいつづけるためのお茶の楽しみ方

健康な歯でいつづけることは、快適な暮らしを送る上で欠かせません。いつまでも自分の歯で食事ができることは、人生を豊かにしてくれます。普段からデンタルケアを意識して、甘い飲み物を避け、お茶を愛飲している方も多いのではないでしょうか。その一方で、ちょっと気になるのが、お茶が歯を着色してしまう心配。安心してお茶を楽しんでいただくために、着色を防ぐ方法や健康的な白い歯を保つためのポイントをご紹介します。
体に良いタンニンですが、着色汚れの原因にもなる
お茶が歯を着色させてしまう主な原因とされるのが「タンニン」という成分。タンニンは、植物が作り出すポリフェノールの一種で、非常に強力な抗酸化作用があり、「がん予防」「動脈硬化の予防」「免疫機能の向上」などが期待できます。本来はとても体に良いタンニンですが、歯の表面に付着する「ステイン(着色汚れ)」を形成する原因になってしまう点には、気を付けておきたいところです。
タンニンで歯が着色されるメカニズム
歯の表面は「ペリクル」という唾液由来の薄いタンパク質の膜で覆われています。このペリクルとタンニンには強く結びつく性質があり、結合によって着色汚れ(ステイン)となって歯の表面に蓄積してしまいます。これが、いわゆる「茶渋」です。また、お茶の種類によってタンニンの含有量や着色に関わる成分が異なるため、注意しなければなりません。例えば、「紅茶」「ウーロン茶」「緑茶」などは、タンニンや色素成分であるカテキンが多く含まれているので、ステインの原因になりやすいとされています。特に発酵系のお茶は注意が必要で、紅茶は濃い色素を持つ「テアフラビン」の含有量が多くなっています。
ステインを形成しやすくなるコンディションにも注意を
お茶を飲むだけでなく、いくつかの要因もステインの形成を促す理由になるので、ぜひ知っておきましょう。まず注意して欲しいのが、お口の乾燥。唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用がありますが、乾燥した状態では作用が低下して、色素が付着しやすくなります。同様に、着色成分が口中に長くとどまることでも、ステインの形成が促進されるので、お茶を飲んだ後は口をゆすぐと予防に効果があります。他にも、歯の表面の状態が悪く、細かい傷があったり、歯垢が残っていたりすると、色素が入り込みやすくなるので、常に清潔にしておくことが着色予防につながります。
着色を防ぐための対策でおいしくお茶を楽しもう
お茶を楽しみながら歯の着色を防ぐには、いくつかの方法があります。いずれもオーラルケアの基本ですから、気軽に取り入れてみてください。
・お茶の後は口をゆすぐ(うがいも効果あり)
・タンニンが少ないお茶を選ぶ(麦茶やほうじ茶、ルイボスティーなどがおすすめ)
・毎日の歯磨き
・就寝前のお茶は控える
・歯医者さんでのクリーニング(健康な歯はステイン予防に効果大)
いかがでしょうか。お茶は健康に良い飲み物ですが、歯の着色が気になる場合は、紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。いつまでも健康な歯を保ち、大好きなお茶も楽しんでください。