お茶をこぼしてできてしまったシミ|あきらめなくても大丈夫!効果的なシミ抜き方法

不注意でお茶をこぼしてしまって、衣服やカーペットにできてしまったシミ。お茶の色素は水溶性なので、すぐに拭き取ればある程度は落とせます。でも、時間が経過してだんだんシミが目立つようになってしまうことも珍しくありません。そんなお茶のシミを効果的に落とす方法を紹介します。あきらめかけていた衣服の染み抜きにチャレンジしてみませんか?
お茶がシミになる原因は?
緑茶はもちろん、紅茶、ウーロン茶などにはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれていて、この成分が空気中の酸素と結びついて酸化することで、茶色いシミができてしまいます。時間が経つほどタンニンの色素は落ちにくくなるため、まずは早急な対応が重要です。
衣類についたお茶のシミの取り方
できてすぐの新しいシミの場合は、乾いた布やティッシュで水分を吸い取ってください。さらにぬるま湯で軽くたたき洗いすると効果的です。洗濯できる衣類などであれば、少量の食器用洗剤などの中性洗剤をつけ、軽く指でもんで洗えば十分にシミを落とせます。しっかりと洗剤をすすいでから、いつも通りの洗濯をしておきましょう。ポイントは、強くこすらないこと。トントンとたたくように洗うのがコツです。
できてから時間が経ったシミの場合
シミができてから数時間が経過した場合は、酸素系漂白剤をぬるま湯で薄めて、シミ部分を15~30分程度つけ置きしておきます。最後に軽くもみ洗いをしておいてから、通常の洗濯をすれば効果的。注意ポイントは、色柄ものに塩素系漂白剤を使わないこと。生地を傷める原因になるので、ご注意ください。
カーペットやファブリック素材のソファなどにできたシミの取り方
洗濯できないカーペットや家具にお茶のシミができた際には、まずは乾いたタオルで押さえて水分を取り除きましょう。むやみに擦ってはいけません。抑え込むようにして、水分をタオルで吸収させることが大切です。さらに、中性洗剤(食器用洗剤など)をぬるま湯で薄めた溶液を布に含ませて、シミ部分をたたくように洗います。そして、水で濡らして硬く絞った布を使って洗剤の成分を拭き取ります。乾いたタオルでしっかりと水分を取り、自然乾燥させてください。その際に、スチームアイロンを軽く浮かせて当てると、より乾きやすくなります。
外出先などでの応急処置に使えるグッズ
もし外出先でお茶のシミができた際には、身近にあるアイテムを代用しましょう。便利なのが、ノンアルコールのウェットティッシュやメイク用コットン。乾いたコットンを少量の水で湿らせて、たたき洗いすれば、ある程度のシミ取りができます。また、市販の携帯用シミ取りペンなどがあると安心です。万が一に備えて用意しておくとよいでしょう。
あせってこすり洗いするのはNG。最後はプロに相談を。
お茶のシミができてしまっても、激しくこするのは控えましょう。シミ跡が取れないばかりでなく、衣類を痛める原因になるので気を付けてください。焦らずに、今回紹介した方法を試してみてください。シミ取りが難しいデリケートな素材や自信がない場合は、無理をせずにクリーニング店などプロに依頼しましょう。着物やブランド品にも対応してくれる専門業者も多くあるので、まずは相談してみるのがおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。