梅雨のおうち時間にぴったりな、お茶がテーマのおすすめ絵本5選


雨の季節に楽しみたい、読書時間。外に行けず、退屈しがちな子どもたちにせがまれて、読み聞かせが増えるお父さん、お母さんも多いかもしれません。そんな時にぜひおすすめなのが、緑茶をはじめお茶をテーマにした絵本。お茶の育て方や淹れ方、世界のティータイム事情やお茶にまつわる物語など、大人も子どもも楽しめるものがたくさん。お手伝いのきっかけになったり、テーブルマナーが身についたり、お茶の絵本は子どもたちの成長にも役立ちます。そして何より、読み終わる頃にはきっと、おいしいお茶が飲みたくなりますよ。

■そだててあそぼう チャの絵本
農山漁村文化協会/ふちのうえ ひろこ(編集)、いいの かずよし(イラスト)

同じお茶の木からつくられる、緑茶や紅茶にウーロン茶。いったいどうやって育てているの?そんな疑問をやさしいタッチの挿絵と写真で紹介してくれる絵本です。お茶の種類はもちろんのこと、ミニ茶園のつくり方や害虫のお話、収穫からおいしい淹れ方まで、大人も一緒に学んで楽しめる内容が盛りだくさん。実際に育ててみたいという人にもおすすめです。

■お茶ができるまで
岩崎書店/宮崎 祥子(構成・文)、白松 清之(写真)

緑茶ができるまでの作業や工程をたくさんの写真とともに紹介する迫力満点の緑茶絵本。職人たちの熟練の技のすごさや緑茶づくりに対する想いまで、手もみの緑茶づくりを通して紹介されています。機械を使った製茶工程の紹介もあり、子ども向けの写真絵本でありながら、思わず大人もお茶づくりに感動してしまう一冊。

■おちゃのじかん
佼成出版社/土橋 とし子(著)

モロッコのあま~いミントティーやアルゼンチンの栄養たっぷりなマテ茶、本家イギリスの紅茶ほか、著者が世界中で体験したお茶やティータイムが色鮮やかなイラストとともに紹介されています。その土地ならではの茶器や道具、作法、ぴったりなお菓子なども知れば知るほど面白く、お茶を目当てに世界を旅したくなる一冊。家族団欒でティータイムを囲む家族の様子から、文化や歴史などもうかがえます。

■ねこじたなのにお茶がすき
淡交社/今江祥智(作)、ささめやゆき(絵)

テーマは「茶の湯」。絵本界の巨匠と呼ばれる2人がはじめてタッグを組み、子どもたちに和の文化を届けます。日常では触れることの少ない、茶道具や作法などを分かりやすく、楽しく、猫舌な子猫がお茶好きになるストーリーにのせて教えてくれます。子猫がふーふーしながらお茶を飲むシーンなど、猫好きにはたまらない場面もありますよ。

■ミルクのお茶
新潮社/おーなり由子(著)

「このお茶は、ひとりでいる時かあなたにしかいれないもん」。主人公にとって、ミルクがたっぷり8割も入ったお茶は、大切なガールフレンドであるリリコさんと自分のためだけに淹れる特別な飲み物。これはもはやお茶なのかミルクなのか、ミルクだらけのへんてこなお茶も、リリコさんとならやさしさにあふれてしまう。そんなあたたかな2人のやり取りがたくさんつまったお茶にまつわる物語。

<まとめ>

いかがでしたか?普段何気なく飲んでいるお茶も、絵本を通して見てみると、生産者の方々の想いや人と人をつなぐ役割までも、感じとることができます。ご紹介したもの以外にも、お茶がテーマになった絵本はたくさんあります。ぜひ書店や図書館などで探してみてくださいね。