カフェインとの上手な付き合い方を知って、充実の日々を!


コーヒーや緑茶に含まれているカフェイン。

ノンカフェインのコーヒーや緑茶なども多く出回っており、「カフェインの摂り過ぎは良くない」というイメージは広く浸透しているのではないでしょうか。

実際、過剰摂取には注意が必要なカフェインですが、ではどの程度が「摂り過ぎ」になるのか、皆さんはご存じですか?

そこで今回は、なぜカフェインの摂り過ぎには注意する必要があるのか、という根本的なところから、摂取量の目安までご紹介。ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

カフェインについて

まず、カフェインについて簡単にご説明していきます。

カフェインの代表的な効用として、「神経の興奮作用」があげられます。

なぜカフェインにそのような効用があるのかというと、人の体を構成する「細胞」には、神経伝達物質やホルモンといった特定の物質を受け取り、体にさまざまな反応を引き起こす「受容体」があります。

その受容体が受け取る物質の中に、神経の鎮静作用があるアデノシンというものがありますが、実はこのアデノシンとカフェインは化学構造が似ており、アデノシンが結合する受容体にカフェインは結合しやすいという性質を持っているそうです。

そのため、カフェインを体内に摂取すると、本来アデノシンが結合するべき場所にカフェインが結合→アデノシンが受容体に結合されない→神経が鎮静化されず、興奮が続くという状態になるようです。

このような神経の興奮作用があるからこそ、過剰摂取することで中枢神経系が過剰に刺激され、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こる可能性があるとされています。

 

摂り過ぎの目安は?

ただ、摂り過ぎに注意と言われても、明確な分量が分からなければどれだけ注意すればいいのかわかりませんよね。

米国食品医薬品局(FDA)は、健康な大人は1日当たり400mgまでであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしています。

ちなみに、品種にもよりますが、煎茶や焙じ茶であれば100mlあたり20mg、玉露の場合は100mlあたり16mgのカフェインが含まれているとされています。これを用いて、具体的な目安を計算してみましょう。

煎茶や焙じ茶に含まれるカフェインの量を500mlペットボトルに換算すると、含まれているカフェインはおよそ100mg。

つまり2lペットボトルのお茶1本程度が、1日あたりのカフェイン摂取量の目安、ということになります。

もちろん、これはあくまで目安であり、実際、お茶によって飲める量には差異が出ることでしょう。1日当たり400mgという推奨量は変わらないので、気になる方はぜひ逆算していただけたらと思います。

参考 農林水産省 カフェインの過剰摂取について

 

集中力アップに◎

また、妊婦さんや小さなお子さんなどは前述した通りではなく、摂取量の目安は400mgよりさらに少なくなっていることは言うまでもありません。

ただ、過剰摂取はオススメできないものの、カフェイン自体は神経を鎮静させ、睡眠作用を及ぼすアデノシンの働きを妨害する効用があるようです。

そのため、昼食を食べたあとで眠たくなる午後はもちろんのこと、ちょっと集中力が散漫になりがちな時など、勉強や仕事で集中したい時に大きな助けとなってくれそうです。

カフェインが気になる方も、普段はノンカフェインだけど頑張りたい時は煎茶や焙じ茶で、などシーンに合わせてお茶を活用しカフェインと上手に付き合うことで、より充実した日々を送れることでしょう。

 

大井川茶園では、しっかりした旨味と香り高さが特徴の煎茶から、ノンカフェインのそば茶など、幅広いお茶をご用意しております。

ぜひご自身のライフスタイルに合わせたお茶をお試し下さい。

 

深蒸し茶 大井川の深緑(100g平袋入り)

韃靼そば茶 160g