あなたはどれだけ知ってる?有名なお茶の品種


コシヒカリやヒノヒカリなど、お米にも品種があるように、お茶にも当然品種が存在します。

お茶の種類、と聞いて「紅茶」「緑茶」など思い浮かべる方も多いかも知れませんが、これはお米でいうところの「白米」「玄米」と同じようなもの。お茶の種類の違いは「製造方法」の違いであり、お茶の葉を発酵させるかどうかで変わります。そこで今回は、あまり知られていないお茶の品種について詳しくご紹介していきたいと思います。品種ごとの特徴をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

お茶の品種

お茶の品種は実に100種類以上もあると言われています。お米なども品種によって、味や形、触感が違うように、お茶も品種によって、味わいや香り、水色(すいしょく)も異なるのです。それでは日本茶を代表する3つの品種について詳しくみていきましょう。

■やぶきた

実は日本で栽培されているお茶の75%がこの「やぶきた」です。スーパーなどで「静岡茶」「八女茶」「宇治茶」など書かれていますが、これは産地による銘柄であり、おおよそはこの「やぶきた」であることが多いです。もちろん産地によって品種改良が加えられ、それぞれ特色はありますが、ほぼこの「やぶきた」に改良が加えられたものと言ってよいでしょう。

やぶきたがここまで普及したのは、耐寒性の強さと適応力の高さという、農家にとって育てやすい品種であったことが大きいポイントと言えます。実際、品質も香りも申し分なく、味も苦みと甘みのバランスが取れており、消費者に広く受け入れられるお茶になりました。

■ゆたかみどり

次に日本で栽培されているお茶が「ゆたかみどり」で、全国で5.8%ほど栽培されています。このゆたかみどりは寒さに弱く、そのため温暖で知られる鹿児島県で主に栽培されている品種です。

お茶と言えば苦みと甘みのバランスが特徴ですが、このゆたかみどりは苦みが抑えられ、甘みとコクが特徴的なお茶となっています。その味もあって、徐々に知名度を上げている品種です。

■さえみどり

3番目に栽培されているのが「さえみどり」です。このお茶の特徴は、「やぶきた」と天然玉露と言われる「あさつゆ」の交配種であるということ。玉露とは緑茶の一種であり、通常、緑茶は日差しの下で育成されますが、玉露の場合布などで一定期間覆いをして、日差しを遮った状態で手間暇をかけて育成されます。手間暇をかけて育成するため相対的に価格も高額になり、玉露が高級茶と呼ばれるゆえんでもあります。「あさつゆ」は玉露のような育て方をせずとも、玉露のような深みのある緑と甘みが出るのが特徴で、そのため「天然玉露」と呼ばれています。

しかしこの「あさつゆ」は寒さに弱く、ゆたかみどり同様、主に鹿児島県で栽培されている品種です。そこで寒冷に強い「やぶきた」と交配が行われ、結果「あさつゆ」の味の深みと「やぶきた」の適応力の高さをもった「さえみどり」が生まれ、各地で栽培されるようになりました。味はいわずもがな、天然玉露とよばれる「あさつゆ」の味の深みを受け継ぎ、現在大変人気の品種となっています。

<まとめ>

いかがでしたでしょうか?今回はお茶の品種とその特徴をご紹介してきました。実はお茶にもさまざまな品種があり、味わいがそれぞれ異なります。大井川茶園では、やぶきたはもちろんのこと、さえみどりも取り扱っております。興味のある方はぜひ一度お手に取っていただけると幸いです。

 

深蒸し茶 大井川の深緑(100g平袋入り)静岡県産/やぶきた

 

国内産 さえみどり 100g