飲むだけじゃもったいない、香りを味わう茶香炉の楽しみ方


緑茶のパッケージを開けた瞬間やお茶屋さんの前を通った時など、ふわりとただよう青く香ばしい香りに、ほっと心が落ち着くことはありませんか。実は、緑茶の香りには、リラックスしたり、不安を和らげたりする成分が含まれているんです。そんな緑茶の香りを楽しめるアイテムとして人気なのが、茶香炉です。茶香炉を使えば、忙しい家事の合間やクタクタに疲れた仕事帰りにも、手軽にリラックス空間をつくることができます。そこで今回は、飲むだけじゃもったいない、香りも味わう茶香炉の楽しみ方をご紹介します。

茶香炉で楽しめる、香りの種類は無限大

茶香炉とは、小さなお皿に茶葉を入れ、下からキャンドルや電気を使い茶葉に熱を加えて香りを楽しむアイテムです。陶器を扱うお店や、日本茶の専門店ほか、100円ショップなどでも購入することができます。茶香炉の特徴は、なんといっても緑茶の香りを楽しみながら、日頃の疲れやイライラ、そして不安な気持ちなどを癒せること。茶葉は、どんなものでもOKなので、好みや気分に合わせて香りの違いを楽しむのもおすすめです。

緑茶の香りに含まれる主な癒し成分

■青葉アルコール
緑茶や植物特有の、新鮮な青葉の香りです。香りを嗅ぐと森林浴と同じ作用があり、リラックスや疲労回復に役立つと言われています。

■リナロール
リラックス効果で知られるラベンダーの香りの主成分。近年鹿児島大学からリリースされた研究結果によると、リナロールが嗅覚を刺激して、脳の神経回路を活性化させることで、ストレスや不安を緩和することが分かったそうです。

■ゲラニオール
バラのような華やかな香りで知られる成分で、体内に取り込むと一定時間、汗などと一緒に汗腺からバラの香りが放出されることから、エチケット用のサプリメントなどにも配合されています。不安を和らげる作用のほか、抗菌、鎮痛、抗炎症など数多くの作用があり、アロマテラピーでも用いられています。

■ピロール、ピラジン
緑茶は乾燥させるために火入れを行いますが、熱を加えることでピロールやピラジンという香り成分が発生します。これらには、脳をリラックスさせたり、血流を促進させる働きがあります。ピーマン特有の匂いは実は、ピラジンによる香りです。

茶香炉の楽しみ方

用意するもの:
・茶香炉
・キャンドル(電気式の場合は不要)
・緑茶 ティースプーン2杯

使い方:
1. 茶香炉のお皿に茶葉を入れる
2. キャンドルをつける
3. 茶葉全体に熱が入るよう、少しまぜる

※もしこげやすい場合は、お皿の上にアルミホイルを敷き、その上に茶葉をのせてもOK。緑茶以外の茶葉でもできます。また、使用したあとの茶葉はほうじ茶としていただけます。

<まとめ>

いかがでしたか?青葉アルコールは、一番茶の特に早い時期に収穫された茶葉に多く含まれているそうです。部屋の大きさや好みによって香りの強さはことなりますので、ぜひ茶葉の種類や量を変えながら、楽しんでみてください。