美肌や食事にも。「緑茶オイル」がもたらす潤いある暮らしとは?


人々は太古の昔から「永遠の美」を諦めることなく、時代時代のよきものを取り入れ、少しでも“老化”を遅らせようと努力してきました。絶世の美女とうたわれたあの楊貴妃も、ツバメの巣やライチ、ナツメのほか、あるオイルを愛飲していたそうです。実はそのオイルこそ、緑茶の実からできた「緑実油」なのだとか。1000粒の実から1滴しかとれないという貴重な「茶実油」のほか、さまざまなオイルに緑茶の香りをうつしたものまで、今「緑茶オイル」が人気の兆しをみせています。

「茶実油」はオレイン酸を豊富に含むオメガ9系

オメガ3、オメガ6、オメガ9、そして最近ではオメガ7なんてものも出てきましたね。これらは、植物油の系統を表す表記で、それぞれに特徴があります。最近は、オメガ6系であるリノール酸の摂り過ぎが問題視されはじめ、オメガ3を積極的に摂り、体内の脂質バランスを摂ることが推奨されています。

緑茶の実からつくられた「茶実油」は、悪玉コレステロール濃度を下げるとされるオレイン酸が豊富なオメガ9系です。同系油としては、オリーブオイルが知られています。ビタミンEも多く、緑茶と同様抗酸化作用が高いため生のままサラダに使えるほか、炒め物や揚げ物にもぴったりです。ただ、生産量が少なく大変貴重なオイルのためお値段も高めです。

健康や美容のために使われることも多く、飲み物に加えたり、マッサージオイルとしても重宝されています。

自宅でも簡単にできる、緑茶フレーバーオイルで料理がワンランクアップ!

緑茶の爽やかな香りを楽しむなら、緑茶フレーバーオイルがおすすめです。サラダにかけたり、ハーブがわりにグリルしたチキンや魚と合わせたり、もちろんボディーオイルとしても使えます。用途に合わせて、オイルの種類を変えることができるのも楽しみの一つです。

自宅で簡単!緑茶フレーバーオイルの作り方

材料:
・緑茶の茶葉 大さじ1
・好みの食用オイル 100㏄
※同じ割合で多めに作ることも可能

作り方:
ガラス瓶など保存容器に茶葉を入れ、上からオイルを注ぎ1週間ほど涼しい場所で保管します。時々かき混ぜて、オイルにしっかり香りと色味がうつればできあがり。

美肌効果があると言われているオメガ3系のオイル(亜麻仁油やえごま油など)は、酸化しやすいため冷蔵庫で保管し、できあがったら早めに食べきるようにしましょう。そのほかのオイルは、冷蔵保存で固まってしまうものもあるため、オイルの性質により保存環境を変え1ヵ月以内には使い切ることをおすすめします。

<まとめ>

いかがでしたか? 「茶実油」はとても香ばしく、炒めものやサラダにもおすすめなんだそうです。今、アンチエイジングだけでなく、医学会でも油の重要性が再認識されています。できるだけ質の良い油を摂ることはもちろんのこと、オメガ3やオメガ6など、オイル系統の摂取量のバランスが大事なのだとか。揚げ物によく使われるオメガ6を摂り過ぎた時には、オメガ3であるえごま油やオメガ9の茶実油をかけたサラダをたっぷり食べるなど、日頃からオイルのことを少し気にかけるだけで、美容も健康も両方をケアすることができますよ。