梅雨のゆらぎにもぴったり。水色の美しい、緑茶やハーブティーを楽しもう


太陽が顔を見せず雨がしとしと降り続く梅雨。なんだか心も体もすっきりしないそんなときは、眺めているだけでワクワクする「水色(すいしょく)」の美しいお茶はいかがでしょうか?茶葉からゆらゆらと溶け出す鮮やかな色をただただ見守る贅沢な時間は、沈んだ気持ちを癒してくれます。もちろん、見た目だけでなく、香りや成分もこの時期の心身のゆらぎ対策にぴったりです。そこで今回は、水色の美しい緑茶やハーブティーをご紹介します。おうち時間やおやすみ前の積極的なリフレッシュが翌日の元気につながりますよ。

緑茶

普段何気なく飲んでいる緑茶も、茶葉や製法による水色の違いがあることをご存知でしょうか。中でも、深蒸し煎茶の濃く鮮やかなグリーンはこれぞ緑茶!という美しさ。逆に短時間で蒸された浅蒸し煎茶は、黄金色に輝くようなイエローが特徴的で、同じ茶葉でも製法の違いでまったく異なる水色を楽しめます。

千日紅茶

赤く可愛らしい千日草(センニチソウ)の花色そのままの色をした中国茶。味はあまりないため、緑茶などとブレンドしてもおいしくいただけます。昔から、肌を若返らせる美肌茶として親しまれ、女性特有の心身のゆらぎにもよいといわれています。

バタフライピー

タイの公園や庭でよくみかけるマメ科の植物の花を使ったお茶です。「コバルトブルー」という言葉がぴったりな水色は、神秘的な美しさ。このバタフライピーには、目や肌の老化を食い止める「アントシアニン」という抗酸化物質が入っているため、タイの女性は年中マイボトルにこのお茶を入れて持ち歩いているのだとか。薄くスライスしたレモンやライムなど、クエン酸を含んだものを入れると、紫色に!

ブルーマロウ

ブルーマロウというハーブの花からつくられる、ハーブティー。深いブルーから、紫、ピンクに代わる水色は、息を呑むほどに美しく、「夜明けのハーブティー」「奇跡のハーブティー」とも呼ばれています。時間が経つとともにブルーから紫へ、そこへ数滴のレモン果汁を垂らせば鮮やかなピンク色に。お湯の温度や天気、湿度などによっても水色が変わるため、二度と同じ色とめぐり逢えないのも人気の秘密。かのモナコ王妃、グレース・ケリーも生涯欠かさなかったほどのお気に入りだったとか。

<まとめ>

いかがでしたか?いつも何気なく飲んでいる緑茶やハーブティーも、水色にこだわって選んでみると、また違った世界が広がって面白いですよね。自然のものは、毎回同じ色や味を出すことが難しく、知れば知るほどその奥深さに魅了されます。茶葉やハーブが持つ色を単色で楽しむことはもちろん、絵具を混ぜてお気に入りの色をつくり出すように、お茶をブレンドして、オリジナルの色や味を探す工程もまた楽しいです。緑茶も今回ご紹介した、深蒸し、浅蒸しといった製法だけでなく、茶葉によっても水色はさまざまです。ぜひいろいろな茶葉を試して、奥深い水色の世界を堪能してみてくださいね。