水分補給には緑茶もアリ!?夏を元気に過ごすための緑茶の正しい飲み方


利尿作用のあるカフェインを多く含む緑茶は、これまで夏の水分補給には逆効果なのではと考えられてきました。ところが近年、普段からカフェインを摂っている人に限っては必ずしもそうでないことが明らかになってきたのです。緑茶を熱中症予防のドリンクとして飲んでも大丈夫なの?そんな疑問にこたえるべく、今回は、夏を元気に過ごすための、緑茶の正しい飲み方をご紹介します。

カフェインの脱水作用はウソ?

緑茶やコーヒー、紅茶やコーラなど、カフェインを含有する飲料は、脱水作用があるとしてこれまで夏場の飲み物に不向きといわれてきました。ところが、米国医学研究所(Institute of Medicine:IOM)は、カフェイン含有飲料も水分補給に有用であり、むしろ避けて水分摂取量が減ることの方が問題であるとの研究結果を発表しました。

実は、カフェイン自体にはもともと微弱な利尿作用しかなく、また、普段からカフェインを積極的に摂っている人には、カフェインに対する耐性が備わっているため脱水の影響を受けにくくなるのだそうです。ただし、普段からカフェインを摂らないようにしている人や一度に大量のカフェインを摂った場合などは注意も必要なのだとか。ちなみに、カフェインの耐性は3~5日程度で得られることが知られています。

夏バテ対策に、緑茶はぴったり

カテキンやテアニン、ビタミンCなどのほか、ビタミンB群やミネラルなど、緑茶には実にさまざまな健康成分が含まれています。ビタミンB群はうなぎにも多い成分で、脂肪の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあり、夏バテを予防してくれます。またカテキンは免疫力をアップさせ、冬のウイルスよりも厄介だといわれる夏風邪の予防に役立つほか、ビタミンCは紫外線から体を守ってくれます。このように、緑茶には夏のあらゆるトラブルから体を守る成分がたっぷり含まれているのです。

カフェインがやっぱり気になる人には、氷出し緑茶がおすすめ

カフェインを普段あまり摂らない人におすすめなのが、氷出し緑茶です。カフェインや苦み、渋みが少なく、その分甘みや旨みが強いので、小さなお子様でもおいしく安心して飲むことができます。

氷出し緑茶のつくり方

材料:1杯分

・茶葉 2~3g

・氷 カップ1杯

つくり方:

容器の底に茶葉を入れ、上から氷をそそぎ冷蔵庫で冷やす。氷が溶ければ飲み頃です。茶葉をこしてグラスに注げばできあがり。

<まとめ>

いかがでしたか?カフェイン=利尿作用という定説が覆される研究結果を目の当たりにし、少々戸惑っている人も多いのではないでしょうか?耐性のない人やカフェインが大量に含まれている飲料などは注意が必要ですが、普段通りに適量飲むなら避ける必要もなく、むしろ緑茶は夏バテ予防にもぴったりな飲み物です。さらに氷出し緑茶なら、カフェインは少なく栄養成分たっぷりなので安心ですね。今年の夏は緑茶をおともに、パワフルに楽しみましょう。