ワイングラスで楽しむ、魅惑の緑茶体験


緑茶の輸出量が153億円と過去最高を記録した2018年。世界の抹茶や和食ブームが追い風となり、2019年もアメリカを中心に好調です。緑茶と言えば、急須と湯呑で温かいものを食事やおやつと一緒にいただくイメージがありますが、海外への進出もあってか、今、カジュアルにワイングラスで楽しむ冷茶が注目されています。緑茶の香りが増すとも言われるワイングラスで飲む、魅惑の緑茶の世界をご紹介します。

■緑茶はワイングラスと相性抜群!?

ワイングラスは、形状の違いでワインの香りや味わいが変わります。この現象は、ワイングラスの形によって香りの開き方が変わったり(ワインは空気との触れ方で香りが変化するため)、口の中に流れ込む量や刺激する味蕾(みらい:味を感じる器官)の場所が異なるからだと言われています。そのため、赤ワイン、白ワインといった大きなカテゴリーだけでなく、ブドウの品種や産地によってもさまざまな形のグラスがあるんです。実は緑茶もワインと同じように、繊細な香りや味わいが楽しめる飲み物。だからこそワイングラスは、緑茶の魅力を引き出してくれるアイテムであり、相性抜群というわけなのです。

■緑茶の魅力を引き出す、ワイングラスの選び方&レシピ

これからの季節、ワイングラスで楽しむキリッと冷えた冷茶は、心も体も涼やかにしてくれること間違いなし。同じ茶葉なのに全くことなる、新しい緑茶の味わいや香りを体験してみましょう。

・シャンパングラスで楽しむ「スパークリング緑茶」

お酒が飲めない人の乾杯ドリンクとしてもおすすめなシュワっと弾けるスパークリング緑茶。キリッとした飲み口と爽やかな緑茶の香りが夏にぴったりです。

作りやすい分量:
好みの緑茶 20g
水  300ml
炭酸水 500ml

緑茶と水を上記の分量で2時間以上水出ししたものと、炭酸水を1:3の割合で割るだけ。先に緑茶を入れ、泡立てないように炭酸水を注ぐとおいしくつくれます。

・白ワイングラスで楽しむ「氷出し緑茶」

緑茶の旨みと甘みがたっぷりと抽出された氷出し緑茶を白ワイングラスで。ワイングラスだからこその爽やかな香りが楽しめます。

作りやすい分量:※1リットル用の冷水ポットの場合
好みの緑茶 20g
氷 ポットが一杯になる量

茶葉を冷水ポットに入れ平らに広げたら、上からポットが一杯になるまで氷を入れる。そのまま常温で3~4時間緑茶を抽出すればできあがりです。

<まとめ>

いかがでしたか? ワインは飲む前の香りを楽しみますが、緑茶は反対に飲んだあとののどから鼻に抜ける香りを楽しみます。緑茶の世界では、この香りを「戻り香」と呼んでいます。ぜひ、飲んだ後の香りの余韻にも意識を向けてみてくださいね。ぐんと暑くなってくるこの季節、冷茶をいただくならいつものコップをワイングラスに変えて香りの違いを楽しんでみましょう。ワインと同じように産地や種類の違いを飲み比べてみたり、話題のフレーバー緑茶を試してみるのもおすすめです。