今後、運動前の抹茶が常識に!?緑茶のあの成分が、筋トレ効果を高める!


人生100年時代といわれる今、テレビも雑誌も健康系の話題でもちきりですよね。中でも筋肉をいかに維持するかは、健康寿命を延ばすための重要なファクターだといわれています。たくさんタンパク質をとりましょう、毎日30分は歩きましょう、週に2回は筋トレに励みましょうとよく耳にするように、食事の内容や運動が筋肉維持には欠かせませんが、実は、抹茶にはその運動による筋トレ効果を高める作用があるというのです。そこで今回は、なぜ抹茶が筋肉増大に影響するのか、その仕組みやおすすめの飲み方をご紹介します。

筋肉の酸化ストレスを減らすことが、筋力増大につながる

健康寿命を延ばす一つのポイントとして、軽い運動や筋トレなど、筋肉の増大または維持の有効性が認められてきました。しかし、継続して行う必要があり、短期間でやめてしまう人も多いことから、回数の軽減、時間の短縮など、より効率的な運動方法もさまざまな角度から研究され続けています。今回ご紹介する「運動+栄養」という概念もその一つ。京都府立大学大学院の青井渉准教授は、運動する際に高まる酸化ストレスに着目し、カテキンやルテインなど抗酸化作用を多く含む茶成分による、筋肉疲労の軽減効果を研究。毎日抹茶(抹茶1.5g配合)を2杯飲むグループとプラセボ(※)群に分け、週2回の筋トレを行ったところ、抹茶を摂取したグループのみで最大筋力の上昇と骨格筋量の増大が確認されました。また、唾液中にみられるストレス指標も低いことから、毎日抹茶を飲むことは、筋肉疲労はもちろん、精神的なリラックスにも役立てることができそうです。

※プラセボ(placebo)とは、見た目、味、重さは試験品に似せて作られているが、試験品の有効な成分が入っておらず本来は効果がないもののこと。試験品の有効性は、有効成分を含む実薬群と有効成分を含まないプラセボ群の効果の差から判断するのが良いとされている。

 

実は簡単!抹茶のおいしい淹れ方

抹茶ときくと、茶道を思い浮かべ気軽に楽しむものではないと思い込んでいたりしませんか。いえいえ、もっと自由にもっと気楽に楽しんでいいんです。もちろん、茶筅やお茶碗など、専用のものがあればなおよしですが、まずはお家にある道具からでもはじめてみましょう。

 

道具:

・茶碗、または口の大きなカフェオレボウルや湯呑など

・茶筅、またはミニ泡だて器

・抹茶 1g(ティースプーン軽く1杯)

・お湯 50~70ml(80℃くらいのもの)

 

つくり方:

  1. お茶碗に抹茶を入れる
  2. お湯を静かにそそぐ
  3. 茶筅や泡だて器で手早く、まんべんなくかき混ぜる
  4. ふんわり泡立てばできあがり

お茶碗を事前に温めておいたり、抹茶を茶漉しでふるいながら入れたりすると、少し手間はかかりますが、さらにおいしい抹茶をいただくことができます。もちろん、お湯をミルクに変えた抹茶オレや抹茶スイーツでもOK。飽きない工夫をしながら、ぜひ毎日続けてみてくださいね。

 

参考HP:

食品新聞「抹茶を飲むと3つのカラダにいいこと 「抹茶と健康研究会」が新たな知見」

<まとめ>

いかがでしたか?新年にあれほど今年こそはと燃えていた目標も、なかなか続けられないものですよね。人は一度に頑張りすぎると、逆に苦痛を感じて次の日のやる気がそがれてしまうのだとか。道具は二の次、まずは行動。よくばらず今あるもので抹茶をつくって毎日の習慣にしてしまいましょう。運動だって、歯みがきやテレビをみながらのながら運動でOK。時間も気力も十分でない毎日だからこそ、適度に自分を甘やかしつつ、筋トレ自体を抹茶と一緒にゆる~く楽しんでみてくださいね。