おいしくお茶を飲んで老化を防止!今日から始めるアンチエイジング
どんなにみずみずしいリンゴも切り口が空気に触れると茶色く変色するように、酸化は老化を促進させる働きがあります。もちろん人間も例外ではありません。しかも20代をピークに酸化を抑制する機能が失われるため、加齢に応じた食生活の見直しが必要です。そこで注目されているのが、酸化を抑える「抗酸化食品」。中でもお茶に含まれるカテキンは抗酸化作用が高く、手軽にアンチエイジングを始めたい方におすすめです。
増えすぎに注意が必要な「活性酸素」
酸素は人が生きていく上で欠かせないものですが、その半面で毒にもなる不思議な存在です。激しい運動の後やストレスによって酸素は「活性酸素」へと変化する特性があります。この活性酸素が体を酸化させる原因になるのですが、人には防御機能がきちんと備わっています。体内で作る「酵素」の働きによって活性酸素の増えすぎを抑えるのです。ところが、加齢とともに防御機能が衰え、老化が促進されてしまうのが悩みのタネ。できるだけ活性酸素を消去するには、意識して抗酸化食品を摂取することが重要になってくるのです。
高い抗酸化機能を持つカテキンに注目
お茶にはカテキンが多く含まれていますが、このカテキンが持つ抗酸化機能が老化の抑止に大きな効果を発揮します。ポリフェノールの一種であるカテキンは、お茶の種類によって成分が違うのが特徴。動物を用いた実験では、緑茶や紅茶に含まれるカテキンによって、血中における抗酸化の働きが活性化された実績が記録されていて、手軽に摂取できる抗酸化食品として注目を集めています。
抗酸化の他にもいいことがいっぱいのお茶
茶葉には、カテキンを含むポリフェノールの他にも、さまざまな抗酸化物質が存在しています。代表的なのが「ビタミンC」「ビタミンE」「ベータカロチン」。これらには多量の抗酸化物質が含まれているため、茶葉は非常に優秀な抗酸化食品であると言われています。
抗酸化作用が期待されるお茶以外の食品
老化を防ぐためにも、ぜひ積極的にお茶を飲んでいただきたいところですが、ここではお茶以外の抗酸化食品も紹介しておきます。
ビタミンCが多く含まれる食品
ブロッコリーをはじめとした緑黄色野菜には、多くのビタミンCが含まれています。パプリカ・パセリ・青菜などがおすすめです。またフルーツも同様にビタミンCが多いので、意識して毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、ビタミンCは非常に水に溶けやすいため、さっと洗う程度にして、生のまま食べるのが効果的です。
ビタミンEが多く含まれる食品
ビタミンEも高い抗酸化作用が期待される成分です。代表的な食品は、ひまわり油やべに花油などの植物油。さらに、ゴマやピーナッツ、アーモンドといった種実にも多くのビタミンEが含まれています。
ポリフェノールが多く含まれる食品
カテキンもポリフェノールの一種ですが、赤ワインやコーヒーもポリフェノールが多い食品の代表格。フルーツもおすすめの食品で、特にリンゴの皮には多くのポリフェノールが含まれています。
ミネラルが多く含まれる食品
昆布やわかめ、のりといった海藻類は、代表的なミネラル食品です。他にも、魚介類や納豆など日本ではなじみの深い食品も抗酸化食品として知られているため、意識して摂取してみると良いでしょう。
茶葉をそのまま使った「粉末緑茶」は特におすすめ
ビタミンCは水に溶けやすい半面で、ビタミンEやベータカロチンは水に溶けにくい性質があるため、より効果的に摂り入れるには、茶葉そのものを食べるのがおすすめです。とは言え、なかなか難しいと思いますが、茶葉を丸ごと使った粉末緑茶なら手軽です。お湯に混ぜるだけでお茶が淹れられる上、茶殻も出ないので大変便利な一品。普通のお茶では摂取できない栄養まですべて含まれているので、抗酸化作用を期待する方に特におすすめのお茶です。
お菓子や料理にもおすすめ大井川茶園の「粉末緑茶」https://www.ooigawachaen.co.jp/commodity/recommend/3624?tag=%E7%B2%89%E6%9C%AB%E8%8C%B6%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88
【参考文献】
老化の仕組みと寿命 藤本大三郎(著)/ナツメ社
厚生労働省e-ヘルスネット 活性酸素と参加ストレス
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html