急須の蓋の穴の役割は?〜美味しいお茶のための正しい穴の位置〜


急須の蓋にちょこんと小さくあいている穴を見たことがありますか?この穴はなぜ存在しているのか疑問に思われたことはないでしょうか。実は重要な役割があるのです。日ごろ何気なく使っている急須ですが、蓋の穴にはお茶をもっとおいしく淹れるヒントが隠されています。
今回は急須の蓋の穴の役割と、お茶を美味しく淹れるための正しい穴の位置についてご紹介します。

急須の蓋にはなぜ穴があいているの?

急須の蓋の穴。その役割とは急須の中に空気を取り込むことです。

1、お茶をスムーズに注ぐことができる

空気が入ることで急須内で対流が起こり、お湯が回転するような動きをします。するとお茶を茶碗に注ぐ際お茶が出やすくなり、スムーズに注ぐことができるのです。
もし穴がなかったとしたら注ぎ口から空気が入ろうとするため、お茶を注ぐ流れが止まります。そのためお茶の出が悪くなります。また、蓋の周りからお湯がこぼれる原因にもなります。

2、味や色、風味にムラのないおいしいお茶になる

急須の中に空気が取り込まれると、茶葉が舞うように動きます。そのことによって茶葉が広がりやすくなり、お茶本来の甘みや香りがしっかりと抽出されます。お湯と茶葉がしっかりと混ざり合い、かき混ぜられて味や色、風味にムラのない美味しいお茶になります。

蓋の穴はどの位置に置くのが正解?

急須の蓋の穴には急須の中に空気を取り込む大切な役割があることがわかりました。しかし、せっかくあいている穴も、位置を間違ってしまうとその役割を果たすことができません。では蓋をする際には穴はどの位置に置けばいいのでしょうか?

注ぎ口と同じ方向に

空気を取り入れ急須内で茶葉を対流させるために一番いい位置は注ぎ口側と言われています。注ぎ口に一番近い場所、ということです。注ぎ口と穴を同じ方向にすると、蓋がぴたっと閉まります。そうすることで蓋の穴から空気がより良く入り、急須内の対流が良く起こります。
絵柄が描かれている急須の場合は、蓋と本体の絵柄を合わせるようにすると注ぎ口と穴が同じ方向になるのでわかりやすいですよ。

まとめ

急須の蓋の穴の役割についてご紹介しました。普段何気なく急須を使っていますが正しい使い方を知るとさらに美味しくお茶をいただくことができます。急須の蓋の穴は注ぎ口側に向けて置く。ぜひやってみてくださいね。

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