【二日酔いの予防・解消にも!】お酒の前後にも日本茶を飲みましょう!!


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忘年会にお正月、新年会と、日本の年末年始はなにかとお酒を飲む場面が増えます。二日酔いに苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんには、日本茶をオススメします。お酒の前後に日本茶を飲むと良いこと、ご存じでしたか?

お酒の害を抑えてくれる日本茶の効果とは!?

まずはカテキンの作用。粘膜を保護する作用があるため、油の多いおつまみから胃を守り、消化を助けてくれます。次にビタミンCの作用。お酒を飲みすぎると、血液の中にアセトアルデヒドという有害物質が増えます。アセトアルデヒドは、吐き気・呼吸促拍、心悸亢進(しんきこうしん)をうながす悪酔いの大きな原因。このアセトアルデヒドを分解するために必要なのがビタミンCなのです。続いてカフェインの作用。カフェインはお酒によって麻痺した脳の働きを戻し、利尿作用によってアセトアルデヒドを対外に排出させる働きを持っています。最後にタンニンの作用。アルコールの吸収とノドの渇きを抑えてくれるので、お酒を飲んだ後の脱水症状予防にも役立ちます。このような作用があるため、お酒の前後に日本茶が効くのです。

お酒の後には、熱い玉露、煎茶、番茶

お酒の後に効果的なお茶は、上記の成分を含む玉露や煎茶、番茶など。これらを飲む時は、高いお湯の温度で淹れるようにしましょう。お湯の温度が高いと、カテキンやカフェインが多く抽出されます。渋み(カテキン)や苦み(カフェイン)が増えますが、その分お酒の害に対して有効です。また、カテキンには消臭作用もあるため、翌日のお酒の臭いが気になる方にもぜひ試してみてください。余談ですが、甘いアンコの和菓子も二日酔い対策として有効です。アンコの原材料であるあずきは、サポニンやカリウムという成分を含んでいます。これらにも利尿作用があり、アセトアルデヒドの排出に役立ちます。また、サポニンは肝機能を向上させる効果があるので、2重の意味で有効だと言えるでしょう。お酒の後には、日本茶(とあんこの和菓子)を楽しむようにしてください。

「昔の人は何でも知っている」とはよく言ったもので、日本の伝統食は長寿の源。特にその代表とも言える日本茶は、免疫力を高めてくれる色んな成分が入っています。健康を維持し続けていくためにも、ぜひお茶を楽しむようにしてください。ちなみに、関西のお正月では大福茶(おおぶくちゃ)というお茶を飲むそうです。昆布と梅干しが入ったお茶だそうですが、発端は京都で疫病が流行した時に空也上人という偉いお坊さんがふるまったことだとか。梅干しに含まれるクエン酸の殺菌効果が、疫病を抑えることにつながったのでしょう。気になる方は、ぜひ飲んでみてくださいね。